社保審介護保険部会、支援費統合の賛否を両論併記か	2004/07/15
２００５年の介護保険制度の見直しに合わせて厚生労働省内に設置されている社会保障審議会介護保険部会では、７月16日に開かれる会合で「介護保険部会報告書案」を提示する予定ですが、その案の中で障害者支援費制度との統合問題については賛否両論が併記され、「広く関心と議論を喚起する」として、どちらがよいか具体的な方向性は示されていない内容となっていることが、一部報道で伝えられました。 　７月13日に同審議会障害者部会で大筋で了承された（障害者部会の）中間報告案では、「具体的な選択肢のひとつ」としながらも賛否両論があることが付け加えられていましたが、介護保険部会でもこれまでの議論を通じて出された賛否に関するさまざまな意見が、今回の「介護保険部会報告書案」に反映された形となった模様です。 　厚労省では、来年１月の通常国会で介護保険制度改革法案を提出する方針を固めていますが、この報告書案が了承されれば、統合問題の決着は今秋以降にズレ込むことになります。 　９月以降、国や自治体、市町村、障害者団体のみならず各種業界団体なども巻き込んだ、正に‘国民全体の課題’としてギリギリの攻防が続きます。
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