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千葉県障害者差別禁止条例、修正のうえ9月議会で採決か 2006/06/26
  国内初の障害者差別禁止条例となる「障害のある人もない人も共に暮らしやすい県づくり条例案」の制定に向け、準備を進めている千葉県の堂本暁子知事は、継続審議扱いとなっている同条例案について、9月の定例県議会までには一部修正し、提出したいとの意向を示しました。
 これは、このほど開会した6月の定例県議会の中で明らかにしたものです。「教育における差別」の条文案が、県内の教育現場などから反発の声が挙がっていることなどへの配慮と見られます。
 ただ、問題なのは、条文内容の是非とは離れた次元で、いたずらに審議・採決を引き延ばそうとする動きが、議会内で見受けられることです。障害者に直接関わる重要な法案などが‘政争の具’化されたとき、主役たるべき障害者自身が不安の中で憂き目を見ることが多いのも、残念ながら実情です。
 障害者の権利条約制定に向けた国連での審議が大詰めを迎えています。千葉県の動きはこうした国際的な潮流を先取りしている点も多く、全国の障害者や関係者からも注目を集めつつあります。条例案の名称にある「共に暮らしやすい県づくり」という基本理念をしっかり踏まえて、真剣な議論を期待したいところです。



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