既報のとおり、今年8月に開かれた第8回国連・障害者権利条約特別委員会(アドホック委員会)において、障害者権利条約案が暫定採択されました。
国連本部(於・ニューヨーク)
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これを受けて国連内で進められていた、条文で使用される文言などの条約起草に関係する整理作業などが終わり、早ければ12月13日(現地期日)には国連総会で採択されるはこびとなりました。
特別委員会での審議が始まった2002年頃には「採択に至るまで10年くらいかかる」とも言われていましたので、驚異的なスピードで取りまとめられたことになります。
この背景には、アドホック委員会の審議と並行して進められてきた、国連全体の機構改革の動向などの絡みもあります。しかし、何よりも世界中の障害者や関係団体メンバーらが国連の特別委員会に積極的に参加し、「自分たち自身の声」として発言を重ねてきた地道な努力が、審議を推し進める大きな力となったことを忘れてはいけません。
そしてこの成果を、これから数年以内になされるそれぞれの国内法の改正につなげていくことが大切となります。
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