7月4日(水)、虎ノ門パストラル(東京都港区)において、「障害者110番事業研修会」を開催しました。
障害者の人権擁護にかかる相談事業の向上を目的として開催する研修会ですが、今年は、昨秋、千葉県において障害者差別をなくす条例が全国で初めて成立したことに注目し、条例を作るための研究会の座長として深く関わった野沢和弘氏(毎日新聞夕刊編集部長)に、千葉県における条例成立までの道のりについて、「障害のある人もない人も暮らしやすい条例成立までの長くて熱い日
~差別とは何かを考える~」と題し、条例成立までの研究会の取組みを、差別や人権問題の事例と併せご講演いただきました。
小川榮一会長 開講あいさつ
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また、午後のケーススタディでは、長葭千恵子氏(岩手県)から悪質な消費者被害相談について、齊藤玉木氏(山梨県)からは人権問題について、日々の相談業務の取組み状況を含めながら、相談事例の経緯や対応について発表していただきました。
当日は、雨天にも関わらず、全国の障害者110番事業担当者等57名の方に参加いただき、研修会に対する意見交換や提案など積極的な発言があがり、当該事業に対する意欲的な姿勢が感じられました。
障害者自立支援法により、地域によって相談支援事業体制の状況が変わったこともあり、今後の業務を展開する上で不安を感じている声も聞かれましたが、障害者が地域の中で安心して生活ができるよう、そのサポートが課せられている障害者110番事業の重責と、今後の事業の推進を図るためにも、関係機関との連携と一層の努力が求められることを再認識した、実りの多い研修会となりました。
野沢和弘氏 千葉県障害者差別をなくす
条例についての講演
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障害者110番事業研修会プログラム
開講:10時30分 閉講:15時30分
●開講あいさつ 小川 榮一
(日本身体障害者団体連合会・中央障害者社会参加推進センター会長)
●講 演
「千葉県の障害のある人もない人も暮らしやすい条例成立までの長くて熱い日
~差別とは何かを考える~」
野沢 和弘((毎日新聞夕刊編集部長)
●相談事例ケーススタディ
事例発表
長葭千恵子(岩手県)
齊藤 玉木(山梨県)
進行・まとめ
竹内 正直(中央障害者社会参加推進協議会部会委員)
(敬称略)
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