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障害者相談活動啓発・研修事業
「障害者相談活動実践セミナー
~地域に根ざそう 障害者相談支援 ~」福岡で開催
2008/10/14
 日身連では、独立行政法人福祉医療機構の助成事業として、障害者相談支援事業に携わる方を対象に障害者相談員制度の基礎的な学習とともに、身体・知的・精神の三障害それぞれの視点から障害者が地域で安心して暮らせるための相談支援や、地域に根ざす障害者相談員のあり方などについて考える場として、本年9月30日(火)、福岡国際会議場(福岡市)において「障害者相談活動実践セミナー」を開催しました。

 このセミナーは、これまで東京(3月)、仙台(6月)、岐阜(7月)に続き開催したものですが、当日は、雨が降る中にもかかわらず、障害者相談員、団体・施設関係者等123名の方々に参加いただきました。
午前の部 東俊裕氏の講演風景
午前の部 東俊裕氏の講演風景

 午前のプログラムでは、国連のアドホック委員会に日本政府代表団の顧問として参加され、「障害者の権利条約」に深く関わった東俊裕弁護士に『障害者の権利条約から見た人権と権利擁護の課題』と題し、ご講演いただきました。そして、“障害とは”、“差別とは”、“合理的配慮とは”といったことについて具体的な事例とともにお話を伺いながら、権利擁護の必要性と課題について、さらに理解を深める講演となりました。

午後の部 学習会の様子
午後の部学習会の様子

 続いて、午後のプログラムでは、障害者相談員制度等に関する基礎的な学習と、障害者が地域で安心して日々をおくるための相談支援とは何か、また、相談員のあり方などについて、『障害者相談員制度の成り立ちと相談業務の現状と課題』、『今、求められる相談員』、『地域とネットワーク作り』をテーマに、相談支援に長年携わっておられる、竹内正直氏(山梨県障害者福祉協会理事長)、清水圭子氏(全日本手をつなぐ育成会 前中央相談室長)、良田かおり氏(全国精神保健福祉会連合会事務局長)の3名を提言者としてお招きし、身体・知的・精神それぞれの視点からお話を伺いました。その提言の中で、特に、相互の信頼関係(傾聴、共感、受容)の構築、個々の自覚と研鑚、そして、積極的な自らの取り組みが必要、誰のための相談活動かといったことがあげられました。
その後の意見交換では、参加者と提言者との間での活発な意見交換や、相談体制等に関する報告がある等、盛会のうちに閉会となりました。

※ 日身連では、11月19日(水)大阪国際会議場において当該事業の最終セミナーを開催します。お申込み等、詳細については、日身連ホームページをご確認ください。

プログラム

10:20 開会挨拶 金堂 正芳(かなどう まさよし)
(社会福祉法人日本身体障害者団体連合会副会長、
   財団法人福岡県身体障害者福祉協会理事長)
10:30 講 演 障害者の人権確立に向けて
~障害者の権利条約から見た人権と権利擁護の課題~

講 師
   東 俊裕(ひがし としひろ)
(弁護士、熊本学園大学社会福祉学部教授)
12:00 休 憩  
13:00 学 習 会 地域に根ざす障害者相談員のあり方について考える

提言者
 竹内 正直(たけうち まさなお)
  
(社会福祉法人山梨県障害者福祉協会理事長)

 清水 圭子(しみず けいこ)
(社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会 前中央相談室長)

 良田かおり(よしだ かおり)
(特定非営利活動法人全国精神保健福祉会連合会事務局長)
16:00 閉  会  
(敬称略・順不同)



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