去る11月20日東京都新宿区にある戸山サンライズで開催された身体障害者職業自立啓発セミナーは、午前の部として、今井明氏(厚生労働省障害者雇用対策課調査官)による「就業を支援する施策の動向」と、石黒秀仁氏(東京障害者職業センター障害者職業カウンセラー)による「就業を支援する制度の利用」の二つの講演がありました。
午前の部の講演を行う両氏
|
|
「就業を支援する施策の動向」と題する
講演を行う今井明氏 |
「就業を支援する制度の利用」と題する
講演を行う石黒秀仁氏 |
「私の体験」というテーマ
のシンポジウム風景
|
午後の部としては、「私の体験」というテーマのシンポジウムが開かれ、当事者である3人の方:川島昭恵氏、野澤克哉氏、古関祐一氏から話題提供をしていただいた後に質疑、討論をしました。
参加者数は70人程で、雇用主、当事者、福祉施設職員等幅広い参加者の中、講演での質問やシンポジウムでの発言、また、アンケートへの回答等から、トライアル雇用事業(正式には「障害者雇用機会創出事業」)やジョブコーチ事業(正式には「職場適応援助者(ジョブコーチ)事業」)といった就業支援サービス、平成15年度以降の新しい「障害者基本計画」への大きな関心、期待が表明されました。
また、体験談では、自分の身体障害を表明したうえで失敗を恐れずに自分の希望を追及すること、正当な障害補完・支援策を主張すること、また、順調でないときも「めげる」ことなく自分の考えを表明することの大切さが共感されたようでした。
|