身体障害者職業自立啓発セミナー(大阪会場)は、大阪市舞洲障害者スポーツセンター研修室(大阪市此花区北港白津2ー1ー46アミティ舞洲)で、平成14年12月3日開催された。
午前のプログラムは2つの講演で、佐伯保雄氏(大阪労働局職業安定部職業対策課障害者雇用担当官)による「障害者雇用の現状と諸制度」と蒲陽子氏(大阪障害者職業センター障害者職業カウンセラー)による「障害者雇用支援制度の利用」であった。
午前の部で講演を行う両氏
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佐伯保雄氏 |
蒲陽子氏 |
午後のプログラムは、シンポジウム「私の体験」で、当事者のお二人、山下徹氏、竹本登志男氏から話題提供をしていただいた後に質疑、討論が行われた。
シンポジウムの様子
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講演、シンポジウム、質疑等を通じて、この地域では、不況による大企業の工場閉鎖が雇用障害者の集団的離職を招く問題への対応、また、賃金等での差別という人権問題への対応に直面していることが紹介された。そして、難しい時期には、うまくいくかどうかには時期、タイミングも関係するので、1回であきらめずに繰り返すことも必要であるし、ひとつの支援策で片がつくことは少なく、組み合わせることが必要であることが指摘された。
一方、当事者としては、企業規模が小さくても自分のやりたいことができる会社を選ぶか、自分の望みを抑えても安定を求めるかは自分で選択・決定する必要があるが、そのために、表面的でなく本音を把握できる情報入手が必要であることが指摘された。
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