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大阪局制作「ETVワイド ともに生きる」
こんな福祉番組が見たいねん!のご紹介
2008/12/03
 NHK教育テレビでは、来る12月6日(土)20:00~22:00、視聴者の声を受けとめて、福祉番組の方向性を考える2時間の視聴者参加番組を放送します。

<番組までの経緯>
テレビで描かれる障害者って、ワンパターンだと思いません?
  明るく前向きで、何かに懸命に挑戦する…。テレビにでてくる障害者は、ほとんどの場合、そう描かれる。
「そんなすごい人ばっかり見せられて、疲れる」
「レベル、ハードルが高すぎる」
教育テレビ「きらっといきる」に寄せられたおたよりをきっかけに、番組制作者と障害者、それに視聴者も参加して、これからの福祉番組を考える。
それが「きらっと改革委員会シリーズ」。

酒飲んでグチる…“きらっと”してない部分も放送してみたら8月放送「きらっといきる ~きらっと改革委員会 発足編~」では、番組を通してご縁のあった障害者と番組制作者が、ここ3年間放送した「きらっと」を3時間近くかけて検証。浮かび上がってきたのは、制作者の中に<主人公は、前向きに“正しい人”として描かねばならない>という気持ちがあったことだった。

一度「ありのまま」を描いてみたら?

という障害者からの提案をもとに、ある脳性まひの男性に3日間密着。仕事に手を抜いて先輩に叱られ、酒を飲んで延々グチる姿、緊張が激しくなると体が意思に反して動いてしまう脳性まひ特有の姿など、ふだんならばカットしていた場面も放送した。

<きらっと>を励みにしてくれている人を裏切らない…
「ありのまま」の姿に、放送後は賛否両論! そこで、嬉しい意見も耳の痛い意見も紹介し、次の一手を考えようとしたのが10月放送の「きらっと改革委員会~反響編~」。
“<きらっと>した姿に毎週元気をもらっていたのに、今回のはそうではありませんでした”というご意見を紹介した時、精神障害のあるメンバーが「こういう人をがっかりさせて、何の改革ぞ」と発言。これからを考えていく上での大きな約束の一つになった。
障害のある人を<きらっと>描くことは続ける。しかし、見る人にとってハードルが高く、特別な人のようになってしまっている現状は変えたい。この二兎を追う番組改革の具体的な方向性を考えるのが、今回の「発展編」。

「発展編」3つのアプローチ
○“ハードルが高い”という人に、もっと詳しく話を聞く。
障害のある人の姿を、番組制作者が固定観念でとらえているのでないか。
番組では、「ハードルが高い」という人に、さらに詳しくお話を聞き、制作上の課題を浮き彫りにする。
○「明るく、前向き…」は、いつ頃、なぜメディアに登場するようになったのか。
大きなきっかけが80年代初めにあった。“ともに生きる”ということがようやく言われ始めた頃のことだ。当時と同じ手法と発想で、今も番組を作っていることに制作者は気づく。
○イギリスやアメリカの取り組みを考える。
「明るく、前向き…」な像は、世界共通だった。例えば、イギリスの放送局は、障害者からの厳しい指摘に真摯に向き合い、「障害者をヒーロー、ヒロインとして描かない」ための指針作りや勉強会が行われている。

番組ではこの3つのアプローチを柱に、これまでの障害のあるメンバーに加えてメディア研究者や、ドキュメンタリー作家の森達也さんにも議論に参加いただく予定。
生放送で、視聴者からのFAX・メールもどんどん紹介。少しでも番組をよくしていくために、みなさんの知恵を借りながら福祉番組のあり方を検証し、具体的な改革の方法を考えていく。 


12/6「ETVワイドともに生きる」ご意見・お便りあて先
FAX番号  06-6937-6084
HPアドレス www.nhk.or.jp/heart-net/wide
(12/2以降、上記のHPからアンケートのページに入れるようになります。
ぜひメールでご意見をお寄せくださればありがたいです)

*不明な点があれば、下記までご連絡ください。
〒540-8501 大阪市中央区大手前4-1-20
    NHK大阪放送局 番組制作部 きらっといきる・福祉班 担当  九里 元紀
        tel06-6937-3061 FAX06-6946-9595



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