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10月30日開催「就業セミナー・働く障害者からの声
INやまがた」報告
2009/11/09
 山形県身体障害者福祉協会の協力によります、「就業セミナー・働く障害者からの声INやまがた」が山形県山形市の山形国際ホテルで10月30日(金)開催されました。県下各地、近県の関係者が集い100名を越える方々に参加いただきました。
 はじめに、主催者側を代表しまして、日本身体障害者団体連合会理事、山形県身体障害者福祉協会庄司孝範会長からは、「障がい者施策は、ノーマライゼーションを基本理念として各種施策が実施されておりますが、就業はその理念実現の基本であり、就労意欲のある障がい者に対し、就業の場に就くよう支援する事は、大変重要な事であります。今日のセミナーを通じて、福祉分野と労働分野の各関係者が、障がい者の就業に向け、どのような連携や援助をし、また地域生活等を支えているかについて、それぞれの立場からの意見をいただき、障がいのある人も含めた共生社会の実現を共に目指して行きたい。」と述べられました。
山形県身体障害者福祉協会庄司会長の挨拶の様子 山形労働局職業対策課長冨永氏の挨拶の様子 山形県健康福祉部長結城氏の挨拶の様子
山形県身体障害者福祉協会
庄司会長の挨拶
山形労働局職業対策課長
冨永氏の挨拶
山形県健康福祉部長
結城氏の挨拶
 また、来賓として、山形労働局職業安定部職業対策課長冨永藤泰氏と、山形県健康福祉部長結城博史氏からぞれぞれご挨拶をいただきました。
 
 講演では、日本身体障害者団体連合会、職業等自立相談員の小野隆氏より「障害をもつ人の〈働く〉ことをめぐって考える ~「働く」ことの意義と歴史と題して、働くことについて、日本の明治期から第2次世界大戦終了までと、戦後の障害者施策の課題と変遷の制度改革がどのような関係にあり、障害者の働くことへの課題が、現在の「障害者自立支援法」と「障害者の雇用促進等に関する法律」のはざまの問題として残っているため、「福祉から雇用へ」という中で課題が残されているなどの話をされました。

つぎに、パネルディスカッションでは、
パネルディスカッションの様子
 パネラーとして、山形障害者職業センター所長の早坂博志氏、本間物産(株)の土門睦美氏、(株)日立建機カミーノの中野重治氏の3名を招き、早坂氏からは、山形県の障害者雇用状況について、また、職業センターの業務内容を話されました。また、土門氏、中野氏からは、受傷の経緯や、就職に至る経緯、また職場でのご本人の努力、環境、同僚、上司の理解など、取り巻く環境とご自身の関係をお話されました。
 また、会場からの参加者である山形県身体障害者福祉協会常務理事の岡田氏から、「今日の好事例を聴いて、大変力強いものを感じました。本人の努力の大きさ、障害の受容の大切さ、ありのままで生きていく勇気、職場の理解が、障害を持つ人の雇用を支えているのだと感じました。」と発言されました。
 最後に、日身連森常務理事より「障害者権利条約」の理念を体現した法制度の確立、「障害者雇用促進法」に関して合理的配慮という問題をいかに具体化していくことがこれからの課題であり、障害者の雇用の促進に大きな力となる等と話され、私たちも努力をして行きたいと締めくくりました。



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