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社会福祉法人 日本身体障害者団体連合会

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日本身体障害者福祉大会

第63回日本身体障害者福祉大会 ぐんま大会
《政策協議》基調講演・シンポジウム開催報告

ぐんま大会政策協議の模様

大会1日目の6月13日(水)午後、ホテルメトロポリタン高崎(群馬県高崎市)で、「心のバリアフリーの推進にむけて~地域社会における日身連と加盟団体の役割について~」をテーマに、150人を超える参加者を迎え、政策協議(基調講演とシンポジウム)が盛大に開催されました。

基調講演「ユニバーサルデザイン2020行動計画がめざす共生社会と障害者団体の役割について」

基調講演の模様

はじめに、基調講演として内閣官房 東京オリンピック・パラリンピック推進本部事務局参事官の御手洗潤(みたらい・じゅん)氏から、「ユニバーサルデザイン2020行動計画がめざす共生社会と障害者団体の役割について」と題したご講演があり、共生社会に向けた心のバリアフリーの取組を加速させるためには、その活動の後押しに、障害団体や障害のある方々に大いに関与してもらいたいとの発言に、日身連に対する期待の大きさを感じました。

また、日身連をはじめとする障害者団体や事業者、行政関係者がともに検討して作成した『心のバリアフリー』を学ぶアニメーション動画を視聴しました。参加者からは、「この動画を地域の研修に活用したい」など、大変好評をいただきました。

シンポジウム「地域社会における心のバリアフリーの理解啓発について」

シンポジウムの模様

基調講演を受け行ったシンポジウムでは、開催地を代表して群馬県身体障害者福祉団体連合会会長の杉田安啓(すぎた・やすひろ)氏、東京都身体障害者団体連合会会長の小西慶一(こにし・けいいち)氏、札幌市身体障害者福祉協会会長の浅香博文(あさか・ひろふみ)氏が登壇、ご講演いただいた御手洗参事官と阿部会長にコメンテーターとして加わっていただき、福岡市身体障害者福祉協会会長の中原義隆(なかはら・よしたか)氏の進行でディスカッションが繰り広げられました。

心のバリアフリーで注目していること、また、現在の団体活動で実践していることについて
地下鉄の車両にあるのは、高齢者や障害者の方のための、「優先席」ではなく「専用席」という札幌市の浅香さんの話、朝の混雑時でも専用席に座る一般客はほとんどいないとのことでした。
東京の小西さんからは、2020年に向けてバリアフリー化が進む東京の街づくりに期待する反面、今の流れを途切れさせないために、2020年以降にむけた取組が必要、との意見を述べられました。
群馬県の杉田さんからは、現在県が中心となって進めている障害を理由とする差別解消条例の制定にむけた取組み状況について報告がありました。
当事者団体の特性を活かした事業活動展開の可能性等について
シンポジストの皆さんからは、気づき、共感、つながり、コミュニケーションが障害理解を広げるためのキーワードになるといった指摘や、実体験から発信できることの重要性といった発言をいただきました。
その他 会場との意見交換
会場との意見交換では、心のバリアフリーに対する地域のリーダーとしての日身連の活動のあり方や、障害理解への気づき、学校教育の重要性、生きた教育とは何かというご意見も上げられました。

基調講演とシンポジウムを通して共有できたことは、2020年に向けて社会が障害のある人に大きな関心を寄せ、障害理解に積極的に取り組んでいこうという流れができてきたことをしっかりと受け止め、日身連と加盟団体が連携しなければできないこと、つまり、全国を網羅している日身連の組織力を活用し、障害に対する理解、特に合理的配慮への気づきを地域に根づかせる活動を一丸となって進めていこうということでした。

2020年以降も地域社会への貢献に対する人びとの意識の変革をレガシーとして、日本の社会に定着させる取組の実現にむけ、日身連と加盟団体がしっかり連携して、全国へ広げていくことが重要なポイントであることを確認し、政策協議を終えました。

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